2007年10月29日

ジェームズ・ワトソン博士 所属先を辞任


人種差別的発言で物議の米ノーベル賞科学者、所属先を辞任
2007.10.26 CNN

「黒人は白人よりも知性が劣る」とも受け止められる人種差別的発言をし、物議を醸した米ノーベル賞科学者、ジェームズ・ワトソン博士(79)は25日、ニューヨークにある所属先の「コールド・スプリング・ハーバー研究所」の職務を辞任したと発表した。


博士は同研究所を約40年間にわたって率いている。博士は声明で、辞任の理由について「予期せず、望まなかった事情を受けて決意した」としている。同研究所の理事会は19日、博士の発言などの真偽を調査する間、博士の運営責任者としての職務を停止させるとの決定を下していた。


博士は18日、発言は恥ずべきものだったと謝罪している。新著「Avoid Boring People: Lessons from a Life in Science」の宣伝で17日から英国を訪問した。しかし、英国入りする前、英紙の取材を受け、「アフリカに対する見通しは、本質的に悲観している」とし、「すべての社会政策は、彼らの知性が我々と同等であるという事実に基づいて行われているが、あの土地で出てきた結果はすべて、これが真実ではないことを示している」「黒人の従業員を雇う人々は、(人々は等しいということが)真実ではないと分かっている」などと語っていた。


この発言を論議を呼んだもので、英科学博物館での講演、新著にためのサイン会などはキャンセルされている。博士は謝罪の中で「報道されたようなことを、どうやったら私が言えるのか、理解できない」と曲解されて伝えられたことを主張。


「(報道された)発言を読んだ人たちがなぜ今回のように反応しているか、それは当然よく分かる」として、「私の言葉から、アフリカという大陸が遺伝的に何らかの形で劣っているとの考えに達した人々に対して、率直に謝罪する。あれは、そういった意味ではなかった。さらに、そういった考えには科学的根拠がない」と弁明していた。


博士は1962年、デオキシリボ核酸(DNA)の二重らせん構造の発見でノーベル医学・生理学賞を受賞している。

CNN.co.jp

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